りそな銀行に口座を持つ、口座名義人が死亡した場合どのように対応すればいいのでしょうか?今回はりそな銀行の相続手続きの流れについて解説します。グループの銀行である埼玉りそな銀行・関西みらい銀行は若干手続が異なる場合があるので、ご注意ください。
りそな銀行における一連の流れ
1.りそな銀行へ連絡
まず口座所有者(被相続人)が亡くなった旨を口座を保有していた支店へ相続人等が直接連絡をします。連絡の仕方ですが、電話、直接の来店どちらでも可能です。通常の銀行とは異なりりそな銀行は17時まで営業しているので、他の銀行と比べても比較的タイミングを合わせやすいかと思います。被相続人の口座がある支店でなくても、受付はしてもらえますのでご安心ください。
相続の連絡をした時点で、口座の出入金はできなくなり、口座振替もできなくなります。(口座の凍結)
なお旧あさひ銀行の口座を持っている方も、こちらでの対応となります。
2.必要書類の準備(戸籍等の提出)
相続が開始した旨の連絡後、相続専門の部署より連絡をすると、専門の部署から書類が届き、最初に被相続人の相続関係を特定するすべての戸籍の提出を求められます。
主な必要書類は下記のとおりです。
- 「相続手続依頼書」(相続人全員の署名・実印で押印)
- 被相続人の出生から死亡まで及び相続関係を特定する全戸籍
- 相続人全員の印鑑証明書(6か月以内)
- 被相続人の名義の通帳や証書
戸籍は大変面倒ですが、相続人の確認や死亡の事実確認のための重要な書類となります。このケースは少ないですが、印鑑証明書にあたっては日本在住の人しか発行ができないため、万が一相続人の一人が海外在住(日本に住民票登録をしていない)だった場合、サイン証明書といったそれに準ずるものが必要になります。
なお遺産分割協議書が既にある場合や、遺言書がある場合などは若干書類が異なりますので、専門部署からの書類を一読し抜け漏れのないようにご準備してください。
その戸籍や書類をセンターへ郵送もしくは支店にて手渡しで提出します。
3.書類審査および払戻し
書類提出後不備がない場合、通常約2~4週間程度を経て、相続人指定の銀行口座へ現金が振り込みされます。ゆうちょ銀行では相続人のゆうちょ銀行の口座に振り込まれると決まっておりますが、りそな銀行の場合は、任意の口座に振り込みができます。
費用について
●残高証明書…880円
●取引明細証明書…220円(1口座1ヶ月あたり)
取引の有無に関わらず、調査1ヶ月あたりで手数料がかかります。従って相続税申告が必要で通帳がない場合などは手数料が高額になる可能性があります。このようなことを避けるには、生前に被相続人と通帳の場所や、オンライン通帳を印刷するなどコミュニケーションを事前に取っておくことが重要です。